1. はじめに
AWSは、インターネット上でいろいろなアプリやサービスを動かすための「クラウド」と呼ばれる仕組みを提供しています。
その中でも「コンピューティングサービス」は、アプリやプログラムを動かす“場所”を用意してくれる機能のことです。
AWSの入門資格である、AWS認定 Cloud Practitioner(クラウドプラクティショナー)に置いても、このコンピューティングサービスの理解なくして合格はないです。
そこで今回は、実際に試験を受けたばかりの私が、試験に出やすいと感じた9つの重要サービスを紹介します。
2. コンピューティングサービスの種類
AWSのコンピューティングサービスは、大きく分けるとこんな感じです!
- 仮想サーバー型(EC2、Lightsail)
→ 普通のパソコンやサーバーをインターネット上で作るイメージです - コンテナ型(ECS、Fargate)
→ アプリを入れた箱(コンテナ)を使ってシステムを動かすイメージです - サーバーレス型(Lambda)
→ サーバーの準備なしで、必要なときだけプログラムを動かすことができます - バッチ処理型(AWS Batch)
→ たくさんのデータをまとめて処理するものです(バッチ処理とかは一般的なIT用語ですので、聞いたことがある人も多いのでは、、、?) - アプリ管理型(Elastic Beanstalk)
→ アプリをアップすると、自動で環境を整えてくれるサービスです - 補助機能(ELB、Auto Scaling)
→ 負荷を分散したり、自動でサーバーを増やしたりする仕組みのことです(これ自体はコンピューティングサービスではないですが、ES2などと組み合わせて使用します)
3. サービスごとの説明(なるべくわかりやすく解説します)
1. Amazon EC2
一言で表すと:インターネット上に作れる自由なパソコン(サーバー)
もう少し詳しく:
普通のパソコンやサーバーを買う代わりに、AWS上で作って使えるサービスです。
- WindowsやLinuxなどOSを自由に選べる
- メモリやCPU(性能)をカスタマイズできる
- 必要な時間だけ使える(1時間だけでもOK)
例えるなら…必要な台数だけ借りられて、使い終わったら返せる、「レンタルスペースのPCルーム」みたいなイメージでOKです!
2. Elastic Load Balancing (ELB)
一言で表すと:アクセスの交通整理係
もう少し詳しく:
人気のサイトはアクセスが集中します。1台のサーバーがパンクしないように、複数台に均等に振り分ける役割をします。
例えるなら…テーマパークの入り口で、混んでいるゲートから空いているゲートへ案内するスタッフみたいなイメージです!
3. Auto Scaling
一言で表すと:サーバーの自動増減機能
もう少し詳しく:
アクセスが急に増えたら自動でサーバーを追加し、減ったら自動で減らしてくれます。これによりコストも最適化されます。
例えるなら…お客さんが増えたら店員さんを急遽呼び、減ったら帰ってもらう飲食店の店長?みたいなイメージです!(繁忙期とかそういう店長さんよくいらっしゃいますよね、、?笑)
4. Amazon ECS
一言で表すと:コンテナをまとめて管理する仕組み
もう少し詳しく:
アプリを入れた小さな箱(コンテナ)を、まとめて管理・配置できるサービスです。
例えるなら…荷物(アプリ)が入ったコンテナを港で管理して、必要な場所に運ぶ港のクレーンみたいなイメージです!(IT用語のコンテナという概念自体こういったイメージで名付けられたみたいなので例えになってないかもですが、、、)
5. AWS Fargate
一言で表すと:サーバーなしでコンテナを動かせるサービス
もう少し詳しく:
ECSの仲間ですが、サーバーの準備や管理はAWSが全部やってくれます。ユーザーはコンテナを用意するだけでOK。
例えるなら…自分でお店を持たずに、持ち込んで調理してくれる出張シェフみたいな、、、?(良い例えが思いつきませんでした)
6. Elastic Beanstalk
一言で表すと:アプリを自動でお膳立てしてくれるサービス
もう少し詳しく:
プログラムをアップロードすると、必要なサーバーやネットワーク設定をAWSが自動で構築してくれま。初心者でもすぐにアプリを公開できます。
例えるなら…食材を渡したら、調理からテーブルのセッティングまで全部やってくれるレストランみたいなイメージです!
7. Amazon Lightsail
一言で表すと:シンプル設定のサーバー
もう少し詳しく:
複雑なAWS設定をほとんど省略できる簡易サーバー。WordPressなどのサイトをすぐ始めたい人に向いています。
例えるなら…家具も家電もそろったマンスリーマンションみたいなイメージです!
8. AWS Batch
一言で表すと:大量処理専門の作業工場
もう少し詳しく:
膨大なデータをまとめて一気に処理できるサービス。科学計算や統計解析などに向いています。
例えるなら…大量の荷物を一度に仕分ける倉庫の自動ベルトコンベアみたいなイメージです!
9. AWS Lambda
一言で表すと:必要な時だけ動くプログラム
もう少し詳しく:
サーバーをずっと動かす必要はなく、イベントが起きた時だけプログラムを実行します。プログラムが動いた分だけ料金がかかるのもポイントです!(たまにループ処理に入って莫大な費用がかかったりするみたいなので要注意です)
例えるなら…ちょっとした時間で働いてくれる某隙間時間バイトさんみたいなイメージです!
4. 試験対策のポイント
- サービスの名前と「何をするものか」を覚える
AWSはカタカナや略語が多くて混乱しやすいです。
そこで名前+役割をセットで覚えるのが鉄則です。
これを把握しやすいように頑張って他のもので例えてみました!こじつけでも何でもいいので、「あ、このサービスは〇〇みたいなやつ!」とイメージできるようにしましょう!
- 似たサービスの違いを理解する(例:EC2とLightsail、ECSとFargate)
AWSには似たことができるサービスが複数ありますが、試験ではこの違いを問われがちです。
例えば・・・
EC2 | Lightsail |
カスタマイズ自由、細かく設定できる。初心者にはやや難しい。 | 簡単設定、すぐに使える。自由度、拡張性は低め。 |
ECS | Fargate |
コンテナを管理するサービス。サーバー準備は自分でやる。 | ECSの仲間だけど、サーバー準備すら不要。 |
とかです!これとこれがごちゃごちゃになる、、、みたいな時は一度違いを整理してみるのがおすすめです!
5. まとめ
AWSのコンピューティングサービスは、アプリやプログラムを動かすための基盤です。
Cloud Practitioner試験では、細かい設定よりも「何をするサービスなのか」を理解することが大事です!
この9つのサービスを押さえれば、試験対策の基礎はバッチリだと思います!あとは問題演習を積んで試験に備えましょう!